CONCEPT

電気/弱電設備

電気設備
まずは、電気の中でも最も身近な照明設備について。現在一派的に流通している照明器具としては大きく分けて白熱灯、蛍光灯、LEDの3種になります。最近ではLEDへの移行を促す情報が多く、たしかに長寿命で最近では多種類の器具が販売されているので、今後主流になる事は間違いありません。しかし、決してLEDが万能という訳ではありません。白熱灯の暖かみや調光への対応などLEDでは難しい部分もありますし、LED自体は長寿命でもそれを支える電気基盤が先に寿命を迎えてしまうという報告もあります。結論として、LED照明は未だ発展途上という部分も多く、今後発展する余地も多く残しています。なので、最初から全てLEDにするために大きな金額をかけるよりも、基本的にはLEDへの移行を見据えつつ、適材適所で白熱灯や蛍光灯も利用していくのが上手な使い方なのかなと考えています。その他、住宅内の電気設備ではコンセントの必要性が格段に変化しました。昔は洗濯機や冷蔵庫、TV、掃除機程度の使い道だったコンセントは、コンピュータをはじめスマートフォンなどの登場により、周辺機器も含めるとその必要数は数倍になっています。もちろん現在設計しているものについては、不足がないようにとは心がけていますが、そもそも壁付けコンセントの形式自体が古いままで現在の使用数とかみ合っていないため、新しい壁付けコンセントの形が出てきてほしいのが正直なところです。

弱電設備
電気設備のところでも少し触れましたが、いわゆる弱電設備(TV、電話、インターネットなど)が住宅の中で、近年最も変化が大きかった部分だと思います。特にインターネットと複合したサービスとしてCATVや電話などに様々なプランがあり、それぞれに必要となる機器や配線が出てきます。なので、最近では設計中に導入するサービスへの最適な準備はもちろん、特に壁や天井などに隠れてしまう部分には後でケーブルを通せるよう配管を入れ、将来的な変化にも出来るだけ対応できるような準備を心がけています。また、建物側の問題だけでなく、通信サービス全般についても比較しながら総合的に判断する職業が存在せず、各事業者はそれぞれのアピールしかしませんし、一方で電気工事の人間もサービスの比較は業務範囲としていません。ですので、消去法的に設計事務所がサポートする亊も多く、導入するサービスについてのアドバイスや必要な機器類の選定などもご相談にのっています。