高円寺のシェアハウス

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高円寺のシェアハウス

用途シェアハウス
所在地東京都杉並区
工事種別新築
業務範囲設計監理
床面積199.95㎡/60.48坪
構造設計株式会社NFC
施工有限会社巧匠建設

他人同士が集まり「分け合いながら住まう」シェアハウスという形に、今回はオーナーから「音楽」という中心となるテーマを与えられ、土地探しから計画を進めていきました。
建築計画としては高さ制限をクリアする為に共用部をRC造として半地下に埋め、木造の地上1,2階は全て寝室用のスペースとしました。一般的に居住空間としてはそれほど良いイメージでない半地下空間も防音スタジオを設けるには非常に適しており、楽器の演奏はもちろんシアタールームやイベント等にも利用できます。さらにそこに隣接して居間や食堂という共用空間を設けることで、一体的に利用することもできるように計画しました。また、この共用空間はドライエリアに面しており、地下の閉塞感を減らすだけでなく、そこに面する大きな開口部を開け放しておいても、周囲からの視線など気にせず過ごすことが出来ます。
一方で、1,2階の寝室空間は、単に部屋を並べるだけでなく廊下の中央に洗面や共用のバルコニーを設けるなど、短期的な収益性よりも長期的な視野に立ち、居住者の生活の質を重視した計画としています。このバルコニーは、単なる避難や洗濯用のスペースというだけでなく、それぞれの階でも人が溜まれる場所として、入居者同士のコミュニケーションの場になればと考えています。その他、北側の寝室には専用のバルコニーを設けたり、2階の各室は勾配天井としてロフトを確保するなど、可能な限り空間を無駄なく利用しています。
このプロジェクトは特に全体を通して、シェアハウスに係る東京都条例の改正を十分に活用して計画しています。そのため、シェアハウスという住まい方が認知され、成熟期に入ってきた東京においてシェアハウスを計画する上でのプロトタイプと言える要素を多く含んでおり、シェアハウス需要の急成長期を過ぎた後も十分に生き残ることのできる建物になっていると考えています。