京都上賀茂のシェアハウス

  • kamigamo01
  • kamigamo02
  • kamigamo03
  • kamigamo04
  • kamigamo05
  • kamigamo06
  • kamigamo07
  • kamigamo08
  • kamigamo09
  • kamigamo10
  • kamigamo11
  • kamigamo12
  • kamigamo13
  • kamigamo14
  • kamigamo15
  • kamigamo16
  • kamigamo17
  • kamigamo18
  • kamigamo19
  • kamigamo20
  • kamigamo21

京都上賀茂のシェアハウス

用途シェアハウス
所在地京都府京都市
工事種別新築
業務範囲設計監理
床面積329㎡/100坪
構造設計株式会社NFC
施工株式会社堀内建築工房

京都市の北部、世界遺産の上賀茂神社からほど近くにあるこのシェアハウス。上賀茂神社からは土塀が続く伝統的建築物保存地区を抜け、閑静な住宅街の中にこの建物は建っています。しかし建物の性質上、外国人をはじめとして多数の入居者が静かな住宅街の中に突然入っていくることになり、そこに摩擦が起きることは十分に想定できました。なので、計画当初からその摩擦を出来るだけ和らげられるよう、できるだけ地域との結びつきを強くしたいという意図がありました。
そのために、路地状の部分をアプローチとする敷地ながら、路地状の部分を抜けたところにまず大きく開放的なLDKを配置し玄関よりも手前に直接外部から入れるよう広めの土間を設けています。ここは帰ってきた入居者のみならず、訪ねてきた近隣の方もLDKにいる入居者と気軽に触れ合うことができる場所になればと考えています。
また、その土間からLDKを挟んで反対側にもテラスを設けることで、敷地を無駄なく使いながら長いLDKに直交する形で空間の広がりを感じられるよう計画しています。一方で各寝室は最小限の広さではあるものの、2階は小屋裏まで有効活用して出来る限りの空間を確保しながら、窮屈に感じない室内となるよう計画しています。
オープン後、実際このシェアハウスでは近隣にお住まいの方々を招いたり、時には講師として来ていただきながら、入居者とともに日本の伝統文化を学ぶワークショップなど、地域との繋がりをつくる試みが色々と精力的に行われています。この建物が近い将来、高齢化が進んでいくであろう地域の中で何らかの刺激となり、地域に根ざしながら共に育っていってくれることを願っています