用途 | シェアハウス |
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所在地 | 東京都足立区 |
工事種別 | 新築 |
業務範囲 | 設計監理 |
床面積 | 199.90㎡/60.46坪 |
構造設計 | 株式会社NFC |
計画敷地は一般的にメリットと思われがちな南道路ですが、道路幅は狭く、その対面に隙間なく建ち並ぶ古い家屋群により陽当たりも悪く、あまり良い印象がありませんでした。シェアハウスのプランニングのセオリーとして、玄関がLDKなどの共有スペースに面していることが挙げられますが、いかにそこで居住者同士の干渉をつくり出そうとも、その共有スペースの住環境が悪ければ、快適に過ごすことはできません。しかし一方で、敷地北側は運良く大きな公園に面していました(2015年12月現在リニューアル整備中)。
そこで本プロジェクトでは、北側に面する大きな公園の景観に開放性を求めて、あえて玄関から一番遠い2階の北側にLDKを計画しました。それにより、床面積としてはそれほど広さのないLDKですが、上階がないことから5m以上もの天井高を手に入れることができたことで、空間のボリュームは十分となりました。また、間接的にトップライトを設けることで室内の明るさを適度に確保し、北側の大きな公園を照らす太陽光を見渡すことでさらに補い、北側LDKのデメリットをひとつずつメリットに変換していきました。
一方、斜線制限の緩い土地条件を生かすため、可能な限り階高を大きく計画しています。これにより、2階の各個室には2帖ほどの大きなロフト、1階でもすべての個室の天井近くに豊富な収納量を確保でき、表示される床面積以上にプライベートスペースを充実させることができたのではないかと思います。