用途 | 商業施設(飲食店舗) |
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所在地 | 東京都中央区銀座7-7-12 |
建築面積/延床面積 | 26.60㎡ / 53.20㎡ |
構造設計 | 株式会社ラケンネ 増田 圭吾 |
撮影(TOP画像) | STUDIO G VOICE 平松 嵩 |
撮影(内観写真) | 新井 啓太(内観) |
サイングラフィック | 原田 康平 |
銀座7丁目に立つ、4つの飲食店舗が入る商業施設。路地裏の小さな飲み屋街が、そのまま垂直に立ち上がったような印象の建物となることを意図して設計を行った。
敷地は、幅の狭い裏路地に面した約30㎡程度の狭小地で、その条件から設計に際し様々な制約が架せられた。具体的には、建て方時にクレーン等を設置することが困難であるため、構造材は表通りから職人の手運びで運搬できるサイズと重量に限定されることとなった。そのために鉄骨造は不可と判断し、木造2階建てという構造形式を採用した。日本でも有数の繁華街の一角であり、地区計画で容積率の最低限度が定められている区域内の建物であるが、木造の例外規定によることで本計画が可能となっている。
平面計画は、小さな4人掛けカウンターのある店舗がスキップしながら連続し、各店舗がつながりあう、らせん状のワンルーム形式とした。店舗フロアはそのまま屋上までひとつながりの形とし、屋上はデッキスペースとしての客席利用も可能となっている。ひとつながりの気積の中で、店舗間でのやりとりが行われることで、建物内に活気のある雰囲気がもたらされることを期待している。
木造の在来工法でらせん状のスキップフロアを成立させるために、一部特殊な柱(105×300の扁平形状柱)や金物(フロッキン狭小壁)を使用し、不足しがちな壁量を補いつつ、フロア構成の明快さ確保している。前面ファサードはスチールサッシのカーテンウォールとすることで、夜になると店舗の明かりが外部に漏れだし、路地のなかで行燈のような効果をもたらすことを狙った。
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