用途 | 住宅 |
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所在地 | 東京都品川区 |
工事種別 | リノベーション |
業務範囲 | 設計監理 |
床面積 | 83㎡/25坪 |
施工 | ガイア株式会社 |
この古民家は平屋として建築され2階を増築、その後細かな改修を重ねて現在の施主の手に渡りました。さらに現在の施主は購入直後の2009年頃、自らの計画によりリノベーションと耐震補強工事を行っています。それ以降は、施主の家族がアトリエとして使用するなど、様々な使われ方をしてきましたが、いよいよ施主みずからが住むにあたり、今回のリノベーションのプロジェクトが動き出しました。
今回のリノベーションは1階に簡易スタジオとなる防音室を設け、2階の台所、食堂の全面改修を中心として浴室/脱衣なども手を入れていきました。防音室は既存の床を撤去、土間コンクリートとし、元々の部屋の中にもうひとまわり小さく2重の壁で覆われた空間となっています。古い民家の中に防音室という、あまり類をみない計画で、一般のスタジオレベルの防音とまではいきませんが、住宅街の中で周囲に迷惑をかけず音楽活動を出来る程度の性能にはなっています。また、2階は天井を取り払い屋根勾配なりに杉板を貼り、床も杉のフローリング、キッチンもカウンター以外は杉板を使用し、木のぬくもりのある空間となっています。そのほか、押入れを貫き部屋を繋げたため、失われた壁の代わりに施主が開発に携わったアーチ状の耐震補強材を採用しています。