| 用途 | 別荘（宿泊施設） |
|---|---|
| 所在地 | 長野県白馬村 |
| 工事種別 | 新築 |
| 業務範囲 | 設計監理 |
| 床面積 | 161㎡／48坪 |
| 構造設計 | 株式会社NFC |
| 施工 | Space Design |
| 外構 | Green Life |
北アルプスの麓に広がるスキーリゾートとして有名な長野県白馬村。近年ではインバウンド需要も高まり、にわかに建設ラッシュともなっています。
建主は関東に居住しているものの、独立した家族と過ごす場所として白馬の土地を探し続け、幸運にも購入できたことから計画がスタートしました。
基本設計を進める中で何度か現地を訪れ、冬の積雪量や夏の昼夜の寒暖差など、一般的な地域と異なる環境を体感し、内部と外部だけでない中間領域の必要性を考え始めました。
具体的には、冬は積雪と気温でアクティビティ以外は外で過ごすことが難しく、また夏は寒暖差で快適な環境が変わるため、居間の他に半外部のリビング（もしくはインナーテラス）的な空間を中心に据えて計画を進めていきました。
結果的に外形は単純な矩形ながら、居間と同じ広さで2層吹抜けとなるインナーテラスをL時に囲むプランニングにすることで、広がりのある空間構成とすることができました。インナーテラスは、屋根はもとよりガラス張りとなっている面に関しても室内並みの断熱性能は求めず、単に「区切られているテラス」と考えて計画しました。これによって建築コストも抑えつつ、寒さが厳しい時期などは緩衝空間としての役割も果たしてくれ、一方でインナーテラスに出れば外部の環境を緩やかに感じることが出来る建物となっています。