用途 | 専用住宅 |
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所在地 | 東京都三鷹市 |
業務範囲 | 設計・現場監理 |
構造設計 | 株式会社 広田 (担当 小田真二) |
施工 | 株式会社タツミプランニング |
東京都三鷹市にある住宅地の一角に建つ建物です。南東に面する角地という良好な条件の敷地であったため、この恵まれた条件を最大限に生かしつつ、街並みに対して溶け込みながらも存在感を示すことができるような建物となることを目指して設計を行いました。敷地に対する建物の配置はオーソドックスな形式としていますが、道路に面した南東の2面を強調するために、屋根を支える袖壁の形状を工夫しています。具体的には、突出させた袖壁を地面レベルから上方に向かって外側に広がる形とし、また、入隅で建物外壁の仕上げ材と袖壁の仕上げを切り替えることによって、南東方向への解放感を強調しました。
2階リビングは天井を貼らずに登り梁をあらわし、道路から建物を見上げた時に、南面の大きな開口部越しに小屋組みの形状が見える形となっています。設計するにあたって、この建物が持つ単純な形式性を損なわないような判断を心がけた結果、構造形式と空間の在り方が一体となった、明快な美しさを感じさせる建物となりました。現在では外構の円形植栽桝にモミジが植えられ、モダンな建物との対比で魅力的な街角の風景を作り出しています。