用途 | アトリエ併設シェアハウス |
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所在地 | 東京都国分寺市 |
工事種別 | 新築 |
業務範囲 | 設計監理 |
床面積 | 143㎡/43坪 |
構造協力 | ASD |
施工 | 三昭建設株式会社 |
武蔵野美術大学の学生が集って住むこの「檸檬」は、この場所にもともと住んでいた同大学の卒業生が、学生の集まる場所、創作活動と地域を繋ぐ場として計画をスタートしました。1階は共用部として、ギャラリー、アトリエ、食堂、キッチン、シャワールームなど。2階には居室が8つあります。約43坪の面積の中に効率よくプランニングしつつ、それぞれの空間はコンパクトながら使いやすく計画しています。具体的には、住宅地のため低めに設定された建ぺい率の中で最大限の空間を確保するために、中央に階段を設けその周囲にそれぞれの居室を配置しました。さらに、建物を敷地のほぼ中心に配置することで周囲に空地を設けています。その結果、各居室は外部に向けて開放的になり、隣の建物との距離も比較的大きくとることが出来ています。また、一方で建物の周囲はカフェスペースや駐車、駐輪スペース、物干から一時は畑まで、幅広く利用されています。
内部の仕上げについては、ほとんど無垢のフローリングや合板など素材をそのまま使用し、実際に内部の床や壁の塗装は有志の学生達によって行われました。参加した学生の一部は実際に住み制作活動を行っていましたが、現在では初期のメンバーはその多くが学生生活を終え、学生たちもほとんど入れ替わりました。しかし、一度出来た共同体はゆるやかに受け継がれ変化しながらも、新しい共同体へ繋がっています。